ダブルデリンジャー

レミントン社で1866年に登場したモデル95・ダブルデリンジャーが商業的に最も成功したと言われている41口径の上下2連の中折れ式2段拳銃。

「西部劇の影の主役」とまで言われ、銃としてはシンプルな機構のために故障が極端に少なく、また小型で持ち運びがしやすく、独特のデザインも好評だったことから、現在まで人気の高いモデルである。強力な弾薬を使用する場合は銃身内径を過大にし、ごく短い銃身と相まって弾丸を殆ど加速しないことにより反動をごく小さいものにしているが、当然弾丸のエネルギーもごく小さいものになっている。

拳銃にとって必要最低限なパーツのみで構成され、そのパーツも徹底的に機能性を追求されている。
手のひらサイズで、女性の護身や予備銃として用いられた。単発式のデリンジャーと違い、2連式のため一発目で標的を打ち損じた場合、すぐに2発目を発射できるため暗殺に適しているといわれる。

今回は、買い取りを依頼された遺品の中に2挺含まれていて、それを貞史が入手した。