あらすじ
歌手として成功をおさめた立花安奈は、東北地方沿岸部の出身。
その故郷が被災した。安奈はいてもたってもいられず現地へ赴くが、かつての町は消え、そこは瓦礫と化していた。
“何とか励ましたい、力になりたい。
私が届けられるものは、唄しかない”
生き延びた人々と避難所での生活を共にする安奈。
安奈は、悲惨な現状を身を持って知り、それでも強く生きる人々と心を通わせていく。
そんな中、津波で両親を亡くした綾香という少女と出会う。
そして、かつての夫 高畑憲司との再会。
――――心の故郷で安奈の運命までもが動き出す。